地獄少女 7

地獄少女 7
岡真里子
地獄少女 7
定価: ¥ 5,565
販売価格: ¥ 4,759
人気ランキング: 9479位
おすすめ度:
発売日: 2006-07-26
発売元: アニプレックス
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

???深夜0時だけアクセスできるサイト「地獄通信」に怨みを書き込むと、地獄少女・閻魔あい(声・能登麻美子)が現れ、憎い相手を地獄に落としてくれる。しかし依頼人も死後地獄に堕ちてしまうという、ホラー・ファンタジーTVアニメのDVD第7弾。第19話「花嫁人形」では、人形師である姑の異常な仕打ちに耐え切れなくなった美しい若嫁が地獄通信にアクセス。しかし怨みを晴らしても、その後は…。第20話「地獄少女対地獄少年」はTV番組のサイキック能力対決に勝った超能力者が、敗れたタレントを利用してあいを呼び出し、対決を挑むというシリーズ初のバトル回で、最後に楽屋オチのネタもあり。第21話「優しい隣人」では、知り合いの少女が地獄通信にアクセスしたことを知った柴田は彼女の行動を止めようとするが、つぐみはそんな父に反発する…。従来とは一味違う異色エピソードがそろった巻。また、地獄少女の行動をめぐって柴田親娘の間に意見の食い違いが露呈していくことで、今後の展開から目が離せなくなる。(増當竜也)

地獄少年は笑える
20話の地獄少年の話は全話の中でもかなり異色な内容でなかなか笑えます。

地獄少年により両手足を枷ではめられX字架に磔にされる閻魔あい。

そのまま(地獄少年の超能力で)閻魔あいがゴスロリ姿にされて、

そのまま燃やされます(汗)。

ゴスロリ姿でX字架に磔にされたまま業火で燃やされる閻魔あいですが、

その時の閻魔あいは無表情です。

怖いです(汗)。

19話の花嫁人形の話は、とある名家の異常な人間模様を描いているのですが、

コンテも上手く、一つのドラマとして成り立ってると思います。

実写でもこういう雰囲気のドラマがあっても面白いと思いました。

新たに張られる伏線
 ここまで様々な怨みのカタチを描き様々に展開してきた本作、自分としては若干やり尽くした感を感じてました。そのせいもあってか、19、21話は印象としてはやや弱かったです。それでも、19話の“怨みは晴らしたが意味がなく生き地獄が残った”というラストや、21話の“今は地獄送りをしなかった、でも今後…”というラストが、アプローチ的に新しく良かったです。

 そして、ひときわ異質な20話、“あの三木眞一郎さんが三枚目を演じてて以外”とか、“ゴスロリ衣装の閻魔あいに萌え(〃▽〃)”だとか、思うところは色々ありました。。。

 それは置いておいて…。地獄から戻ってきたという地獄少年と地獄少女との対峙が、地獄少女の“絶対的存在”という立場の再確認だったと思います。さらに、“地獄少女がふと思い出す一場面”“地獄少女の前に現れる少年”、これらが地獄少女の本質に迫る伏線として張られています。最後に向けていよいよ盛り上がってきたのではないでしょうか。

シリーズのラストへ向けて、主題の再確認がなされている巻です
晴らせぬ恨みを代わって晴らしてくれる地獄少女・閻魔あい。彼女に依頼するしか無くなった者達の苦痛や葛藤、依頼される側の者達の業の深さや醜いエゴ等を正面から描いた異色作。ファーストシリーズもいよいよ佳境に差し掛かり、物語の本質的なテーマが改めて投げかけられます。

ここまでで最も救いが無い結末が描かれるシナリオ面、暗色が多用されている作画面、暗めのキャラクターデザイン等、非常に鬱な合いが濃い第19話と、このシリーズにしては珍しく、キャラクター面、演出面ともにお笑いの要素を多く含んでいる第20話。あらゆる面で非常に対照的なこの2つのストーリーが並んでいる点に先ず注目。特に20話はここまで築いてきたイメージをぶち壊しかねない危うさがありますが、一話位はこういったアクセントも面白いと思いました。前巻のスタッフミーティング内でも語られていたように、企画段階ではこのようなお笑い要素も結構考えられていたそうで、こういったギャップを見せることで、本来の鬱な雰囲気をより強める演出ですね。原案者がここまで捨て身で出演している点は評価できると思いますよ。勿論許せないファンも多いでしょうが。

第21話では初めてリドルストーリー的な演出がなされています。依頼者は柴田親子と縁のある少女。身近な少女だけに一とつぐみの対立も激しくなる訳ですが、果たしてどちらが正しいのか?そんな問い掛けを視聴者側に投げかけているようなラストとなっています。なんとも複雑な余韻を残すストーリーですね。結局優子はどちらを選択したのか?判断は視聴者に委ねられている訳ですが、物語のクライマックスを前に、全体のテーマをもう一度浮き彫りにして意識付けをさせるような演出はさすがに巧みだと思います。

蛇足ですが、何度も肥溜めに捨てられる輪入道といったギャグ色も含んでおり、前話同様、スタッフ陣の暴走と言うか、ある種の開き直りも楽しめる要素ですね。