地獄少女 二籠 箱ノニ (完全限定生産)

地獄少女 二籠 箱ノニ (完全限定生産)
岡真里子
地獄少女 二籠 箱ノニ (完全限定生産)
定価: ¥ 10,500
販売価格: ¥ 8,346
人気ランキング: 4259位
おすすめ度:
発売日: 2007-03-28
発売元: アニプレックス
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

十話と十一話と十二話は必見。
【七話】狂気+破滅的な話です。ラスト辺りでは鳥肌が出ましたよ・・。【八話】漫画版にも有った話です。【九話】実か義理かは不明ですが『兄妹愛』が度を越えると・・と言う話です。三話でもそうですが「毒」の有る愛は愛じゃないと思うのが自分の感想です。【十話】骨女が主役の話です。もともと骨女は怪談話の幽霊で普段は骸骨の姿だが、気に入った男の前では美女に化けるんだそうです(ちなみに輪入道は物の妖怪、一目連は台風の目+鍛冶屋の守り神)【十一話】ドンデン返しの話で後味もかなり悪く、ラストも人によっては解釈が違うのが特徴です。【十二話】番外編的な話です。閻魔あいは脇役で、今回は輪入道が主役の話です。物語自体も必見かな。

何が起こるか判らない二籠
箱ノ二は元から壊れていたのに認められずにいた家族を描いた第七話から

「おもしろうて、やがて哀しき」第十話、ラストの部屋の「寂しさ」が胸を打つ

第十一話とバラエティ色豊か。

賛否両論有るでしょうが、ある意味、ひどく現代的な「曽根アンナ…」は

あそこまで能天気な意匠を被せてなければ、正直うんざりするような鬱話。

しかし、この巻はやっぱり高木登氏の第十一話「遠い隣室」。

二籠第六話、第一部の十二話、十四話、二十三話と、救われない話を書かせると絶品。

別の意味で救われない、高橋ナツコ氏の第九話もなかなかのできでした。

時折首を傾げたくなる物語もあるんですよね・・
好きなシリーズでまちにまった発売!!といった感じなのですが、正直複雑な心境です。

何故か。それはもしかしたらおんなじ思いを抱いている方もいらっしゃるやもしれませんが、「この物語はアリなの?」と首を傾げたくなるものが混じっているからです。

前作の時もそうでしたが、地獄に送る・・自分も地獄に。その代償を支払うほどの恨みなのか、地獄に送るのにこんな調子でいいのか・・そう思う物語が時々あります。

暗い話ばかりではと思っての配慮かもしれませんが、私としては「地獄少女」の名にふさわしい物語を詰め込んでいってほしいばかりです。

正直、「曽根アンナの濡れた休日」はどうかと思いますよ。